先日、新型コロナウイルスワクチン接種券の5回目の案内が届いていた。オミクロン株対応というものらしい。
ここでワクチン接種の是非を書くつもりはない。回りに迷惑をかけない限り、それぞれがそれぞれの信条に従って行動すれば良いだけ。
書きたいのは、全国旅行支援や諸々のイベントなどで「3回以上接種していること」が安全性の判断基準になっているという違和感だ。
そもそも「ワクチンを接種したかどうか」が感染を左右するわけでは無く、「抗体がどれだけできているか」が問題のはず。ワクチン接種による抗体数の増加は個人差が結構あるらしく、どんなに接種してもほとんど抗体ができない人もいれば、あっという間に抗体が増加する人もいるらしい。そして一度増えた抗体も時間が経てばどんどん減って来る。
また、ワクチン未接種のまま感染して、無自覚無症状のまま「いつの間にか抗体が増えてる」人だって結構いるはずだ。
『隔靴掻痒』という言葉があるが、まさにそんな感じがする判定基準。
ではどうするか?単純に定期的に「抗体数検査」をすれば良いだけなのではないだろうか?ぼく自身は以前、たしか2回接種の後だったと思うが、抗体数検査をしてみたことがある。CoV-2スパイク/IgG抗体の数を調べるというものだ。結果は「17,400 AU/ml」。この値が50未満だったら「抗体が無い」ということになるらしいので、「ものすごく多い」と、当時は妙に安心した覚えがある。
ただ、考えてみればこの数字も実はよくわからない。AUというのはarbitrary unit、任意単位というものなので、絶対値としての意味は無いのだ。あくまで、同じ条件で検査したときの大小比較をして初めて意味を持つ。検査機関が異なれば同じ人でも違う値になることになる。
・・・というわけなので、国あるいは世界中で同じ基準で抗体数検査をして、「X週間以内に数値がXX以上であったらほぼ安心」という指標を出した上で、必要な人にだけ行動制限をかけるのが理想のはずなのだが、難しいのかな。。