むくどりは旋回中

いくつになってもいろいろ模索中

意外なビデオカメラ用レンズフード

Panasonic HC-V550M-Tというハンディビデオカメラ(中古)を衝動買いしてしまったのは前回の記事に書いたとおりなのだが、レンズフードを買い足そうとして困った。見当たらないというか、そもそも存在しないようなのだ。

 

秋葉原に大きなヨドバシカメラがあるので、そこでビデオカメラ関係の売り場を覗いてみたら並んでいる商品の大半は「動画撮影もできる」一眼レフカメラか、数十万円は下らない本格的な撮影機器ばかりで、そちらのほうはこれでもかと言わんばかりに多種多様なアクセサリー類が用意されていた。ハンディビデオカメラはPanasonicSONYの製品が片隅のほうにわずかに並んでいるだけだった。世の中そういうことなんだ・・と改めて思った次第。

 

カタログを見ても店員のかたに訊いても、ハンディビデオカメラ用のアクセサリーはほとんど無いみたいだった。それでもSONYのほうが少し充実しているようだったが。

 

別にレンズフードが無くたってまったく撮影できないわけじゃないし、と諦めて、まったく別件で(インサートカップを買おうと思った)たまたま100円ショップのキャンドゥに立ち寄ったところ、冒頭の画像の製品に出会ったのだ。

 

商品は「ドアストッパー」で、右上のほうに小さく写っているように、フェルトでできているこの製品の隙間をぐいっと広げてドアを挟み、緩衝材的に使用するというもの。

ということは、ビデオカメラにも挟んで取り付けられるのでは・・・??

 

装着してみた

 

結果はご覧のとおり。見事なまでにフィットした。フェルトにはある程度の強度があって、いったん挟んでしまうと振り回したくらいでははずれない。

 

写してみた

狙いはガラス越しの夜景。真正面にある被写体を写すのであれば、機材を窓に密着させれば良いのでフードの有無はあまり効いてこない。ただ、ちょっと方向を変えて写そうと思うとカメラを斜めに窓にさしかけるかたちになるので、カメラと窓の隙間から思い切り室内の光が反射して映り込んでしまうのだ。

 

それがフードを装着することによってかなり軽減される。それに真正面を撮影するときでも、フェルトがピッタリと窓にくっつくのでとても撮影しやすい。車窓や機窓風景を写すときにも便利かも。

 

フードの有無でガラス越しの夜景を比較するとこんな感じ↓。(被写体は適当・・)

フード装着無し。室内の観葉植物がくっきり。

 

フード装着後

すばらしい効果。値段はもちろん100円なのだが、「ハンディビデオカメラ専用フード」として1,000円で売ってても需要はあるのではなかろうかとすら思った。

 

デジカメに装着してみた

Cano SX730hs

装着できないことは無いが、一番前の細いところではブカブカなので、少し後ろの太いところでしか固定できない。しかもデジカメはズームするとレンズの筒自体が伸び縮みするのでちょっと装着には無理がある。

ただ、室内光の映り込み防止という点では、「手で」フードを窓に半固定しながら写せないこともない感じ。

 

とにかく、100円ショップ恐るべし。

Panasonic HC-V550M-T

amazonから画像拝借

ぼくは昔から「気軽に持ち運べて高倍率」のカメラが好きで(自称倍率主義者)、長年、光学40倍のCanonのSX720とかSX730とかを愛用してきた。

今もそれを捨てるつもりは毛頭無いのだが、『光学50倍、iA(intelligent auto)ズーム90倍、デジタルズーム500倍!』というPanasonicのビデオカメラがちょっと気になってはいた。

 

でも今のところSX730にさしたる不満は無いし、SX730でも動画は高倍率で撮影できるし、どうしたものか・・・と(ちょっとだけ)悩んでいたら、amazonで中古のV550Mが2万円くらいで出ていたので、つい衝動買いしてしまった。

 

というわけで、近所の亀島川で早速テスト。

新亀島橋という橋から、200mほど離れた霊岸橋のたもとにいたカルガモを撮ってみた(鳩とオオバンもちょっと映り込んでる)。動画撮影にはまったく慣れていないので激しく素人臭い動画ですみません。

 

IAズーム90倍

www.youtube.com

デジタルズーム500倍

www.youtube.com

「5軸ハイブリッド手ブレ補正」とかで強力な手ブレ補正機能があるとはいえ、高倍率になってくるとそれも虚しい。今回、橋の欄干に肘をついて撮ったのだが、その程度では微妙にプルプルする手ブレが大きく効いてくる。

高倍率にはガッチリした三脚が必須だなという、まずは当たり前の感想。

 

それはそれとして、デジタル500倍のほうは画面が超ザラザラの上、プルプル震えて見苦しので「美しさ」という点では救いようが無いが、「観察用」としては結構使えるような気がした。動画として再生すると画面が震えていてどうしようもないが、コマ送りのように見ていくことで、羽の濃淡パターンなどが視認しやすい。

 

解像度が上がっているわけではないので、低倍率の画面をじっくり見ても同じものが見えるはずだが、要するに虫眼鏡、老眼鏡的に見やすくなっているのだ。

 

小ささ・軽さも充分で(今なら)ダウンジャケットのポケットに充分収まるし、iAの90倍で倍率を収めればまあそんなに見苦しくない映像にもなりそうだし(今回のは震えていたが)、今後結構使ってしまうかも。。